「1986年のマリリン」で一世を風靡した頃は小生意気な娘だと思っていました。しばらくヒットから見放されていた頃、一般紙の夕刊で彼女がオーディションでミスサイゴンの主役を得たことを知りました。
正直ビックリしたのを覚えています。元アイドルがプライドを捨ててオーディションという形で自分に賭ける姿に、少し感動しました。日本ではオーディションというのは無名の役者のための仕組みだったからです。それまではかつてのGSの王者ザ・タイガースの加橋かつみ(トッポ)が、ミュージカル「ヘア」のオーディションを受けたくらいでした。これもある意味では出来レースだったのですが、本田美奈子の場合は本当に後がなかったのです。このガッツは素晴らしいと思いましたし、見事にミュージカルの世界にはまっていく彼女の器用さに感心したりしました。
近年ではボクの仕事でも彼女をキャスティングする案が何回か出てきて、ああ、そう言う評価になったんだと思ったりしていました。
島田歌穂にはない革新性が彼女にはありました。それが女性たちの共感を得たのでしょう。
ボクは彼女を起用することをためらい、そして今日、その機会を永遠に失ってしまいました。
昨日思いついた曲、Erica My Loveを彼女に捧げたいと思います。
合掌。