会社の先輩で、敬愛するディスプレデザイナーが2週間ほど前に風邪をひき、咳と胸の痛みが止まらないので会社指定のクリニックに行ったところ腫瘍が見つかりました。そして先週大学病院で要精密検査を受け、今日、彼はがんセンターで肺ガンの告知を受けたのです。
肺ガンの進行は大まかに4期に分けられるそうで、彼の場合は3期の末期で、生存率15%と言われたそうです。
「やっぱりガンだったよ」
本当は繊細な彼が、妙に落ち着き払って言った言葉がとても痛かったです。
こんな優秀なデザイナーが、ボクにブランドのスピリッツを教えてくれた人が、60歳で何でガンなんだよ!!
今日の検査で、腫瘍は先週よりも大きくなっていて進行が早く、手術は一刻を争うとのことでした。ただがんセンターでは3月14日以降でないとオペの予約が出来ないと言うことで、みんなでツテを探すことにしました。
ボクも何人かに電話をしてツテを探しています。明日その結果を持ち寄り、本人が最終的に決断します。
夜、約束があり、待ち合わせの場所に向かって歩きながら、ボクは泣いていました。深呼吸をしても「落ち着け」と自分に言葉をかけても涙はどんどんこぼれてきました。
彼の無念さと悲壮な決意を思うと、やりきれない気持ちで一杯だったのです。
明日は泣くまいと、思います。今日こんなに泣いたのですから、もう涙はないでしょう。