先輩が逝った

かねてより肺ガンで闘病中の先輩が、今朝亡くなりました。61歳は若すぎます。
ひと月ほど前にいったん退院し、自宅で療養しているはずでしたのでとても驚きました。

この先輩にはボクがPRマンとして駆け出しの頃から随分とお世話になりました。
ブランドとは何か、ブランドコミュニケーションとは何かと、まさに仕事を通じて教えていただきました。

企業にあってこれほど優秀で、コマーシャルバランスに優れたデザイナーをボクは知りません。
数ある受賞デザインの中でも、タイタニック号を木で作り、炭に焼いて、その上にエメラルドのリングを乗せたディスプレーデザインはボクがもっとも感銘し、未だにこれを超えるものはないと思っています。
またモノクロのイメージに商品だけをカラーにするという広告表現は彼が最初に取り入れ、沢山の賞を受賞しました。

1年もしないで、何で逝っちゃうのかなあ。寂しくて、悲しくて、本当に辛いです。
10月30日にお見舞いに行ったとき、息を呑むという言葉がぴったり当てはまるくらい、やせ衰えていました。シングルプレーヤーの面影は全くありませんでした。それでも、まだ帰るな、もう少しいろよ、と2時間もお話をして、帰りがけに握手を求めてきました。
思いがけず力強い握手に、案外大丈夫かも知れないと思ったのですが、本当は永遠の別れを告げていたのですね。
先輩、それはないですよ。

2006年12月9日 | カテゴリー : sorrow | 投稿者 : Singer