朝一番で、六本木に行って『デイジー・アナザーバージョン』を見てきました。
もともと見たのはインターナショナルバージョンで、アナザーバージョンは韓国国内向けに再編集されたものだと言うことです。
結論を言いますと、アナザーバージョンはストーリーを台詞で補っているので、分かりやすいと言えば分かりやすいし、観る側のイマジネーションがあまり必要ないとも言えます。
例えば主人公の女性が睡眠薬を飲まされて昏倒するシーンがあるのですが、オリジナルでは「先にお茶を飲んで。体が温まるから」と言って飲ませて、その後突然彼女が昏倒するのです。あっ、これはさっきのお茶に薬が入っていたんだ、と観る側が想像するわけです。ところが今日見た映画では、飲ませるとき「ごめん、しばらく眠ってて」というモノローグがナレーションで追加されているのです。そうやってすべて解説してしまうのです。
この映画の面白さは三人の主人公のそれぞれの視点からストーリーが語られて、3つのストーリーが女性を中心にひとつにまとまっていくという点です。アナザーバージョンはそれが中途半端になっていて、さらに観る側のイマジネーションを求めない解説だらけの映画になってしまいました。また「映画の大きさ」という点でもインターナショナルバージョンの方が断然優れていると思います。
インターナショナルバージョンを観なければそれなりに楽しめる映画ですが、どうやら「チョン・ウソンの映画」に作り直しただけのような気がします。チョン・ウソンのファンには見逃せない映画かも知れません。