考える訓練

「執念ある者は可能性から発想する。執念のない者は困難から発想する」
松下幸之助の言葉です。

ボクは企画の仕事を長くやってきました。「何か面白いことないだろうか」「どうやったら初めてのことになるだろう」とかいつも考えてきました。そして色々な場所に出掛け、ヒントを探し続けてきました。大抵の場合、答えは現場にあり、そこから可能性を拾えるかどうかはセンス(感性)なのです。
こう言っては可哀想ですが、センスのない人はヒント満載の場にいても何も見えません。
「これがどういうことだか分かんないの?」
何人もそういう人を見ています。そういう人は普段考えていない人が多いですね。「なんか面白いことない」と問いかけても無反応な人が多いです。こういう人はセンス以前の問題です。

研修の講師をやることがあります。その時必ず言うのが『経営・企画)戦略はオリジナル』であるということです。
世の中に出ているビジネス書は終わった成功事例の集積であって、最前線にいるボクたちはいつも答えのない問題に取り組んでいるのです。周囲をよく見て、自分で仮説をたて、どうやって実現させるかもよく考え、信じてやり抜くことなのです。もし当初の目論見と違うと感じたら、思い切って軌道修正できる勇気も必要です。
そのためには自分の中で常に問いかけていなければなりません。考えていなければなりません。
それは訓練で出来ることです。例えば中吊り広告のキャッチを見て「何故だろう」と思う心です。

自慢になりますが、ボクはそこらへんの人より実務能力は優れていると思っています。夜中に思いついたことをすぐ検証するためには実務能力は不可欠です。データ処理はもちろん、映像、音楽の編集までやります。それを人に任せていては自分の思いを「かたち」として示せません。作業をしている最中に新たなアイディアが生まれてくることもよくあります。スタジオで編集作業をしていて、雑談をしながらどんどんアイディアが出てきて、台本と出来上がりが全然違うということがあります。そういう時は人間の頭脳、想像力って凄いなぁと思います。
いつもヨロシクばかりで自分で考えることを放棄している人には絶対に分からないでしょうね。

2011年5月8日 | カテゴリー : others | 投稿者 : Singer