トヨタはやっぱり田舎の会社だなぁと思う

今、トヨタのジュリー・ハンプ常務役員(55)が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことについての記者会見を見ました。
率直に言って、ちょっとお粗末。
トヨタは連結で27兆円を超える売上を誇る巨大企業です。しかも公開会社です。普通、こうしたトラブルで一番最初にコメントするのは株主に向けてではないかと思います。仲間だの、信頼している部下だの、そんな内輪のことはいいのです。
まずは株主、そして社会への責任について述べなければなりません。そして、その最終的な目的は、今回の事件によってトヨタの企業価値を下げるようなことはしませんという宣言です。
そのためにはトヨタの企業理念に沿ったストーリーを構築すべきでした。これってスタンダードというか結構基本だと思うのですがね。トヨタが使っているPR代理店を知りたいものです。

そのトヨタの企業理念は以下の通りです。

  1. 内外の法およびその精神を遵守し、オープンでフェアな企業活動を通じて、国際社会から信頼される企業市民をめざす
  2. 各国、各地域の文化、慣習を尊重し、地域に根ざした企業活動を通じて、経済・社会の発展に貢献する
  3. クリーンで安全な商品の提供を使命とし、あらゆる企業活動を通じて、住みよい地球と豊かな社会づくりに取り組む
  4. 様々な分野での最先端技術の研究と開発に努め、世界中のお客様のご要望にお応えする魅力あふれる商品・サービスを提供する
  5. 労使相互信頼・責任を基本に、個人の創造力とチームワークの強みを最大限に高める企業風土をつくる
  6. グローバルで革新的な経営により、社会との調和ある成長をめざす
  7. 開かれた取引関係を基本に、互いに研究と創造に努め、長期安定的な成長と共存共栄を実現する

まずトヨタは内外を法令遵守する会社であるということを述べなくてはなりません。捜査当局に全面的に協力し、事件の推移を見守りたい、これがコーポレートガバナンスの基本です。その上で、「2」のグローバル化と「5」の信頼関係を築ける組織作りというふうにもっていくべきでした。
ハンプ個人は法を犯したから逮捕されたのであって、その事実は曲げられません。ですからハンプを庇うような発言は、少なくとも最高責任者はしてはならないのです。誤認逮捕だと言っているようなものです。ハンプについては「捜査中につきノーコメント」で良かったのです。「ハンプ氏を信頼したい」といった豊田社長の発言は、トヨタは社会よりもハンプ個人の方が大事という印象を与えてしまいました。もしこれでハンプがクロだったら、あなたはハンプを庇いましたよね、ということで普通なら辞任ですよ。
「社長、それだけは言ってはなりませぬぞ」という忠臣はいないのでしょうか。

いずれにしても、つくづくトヨタは田舎の会社だと思いました。

2015年6月19日 | カテゴリー : others | 投稿者 : Singer